他院修正術:鼻尖形成術(鼻翼軟骨形成+シリコン挿入)および鼻孔縁形成術

2年前他院で耳の軟骨を移植する<鼻尖形成術>をお受けになった患者様の例です。

鼻尖とは、鼻の先の丸い部分です。患者様は、希望通りの鼻尖にならなかったため当院を受診されました。

Beforeの画像は初診時のもので、大切な耳の軟骨を移植までしているのに鼻の先の丸い部分がきれいに形成されておらず、鼻がやや右に傾いています。Afterは当院で修正手術を行い二ヶ月経った画像です。

Beforebefore1 →After after1

 

鼻孔縁切開と鼻柱横切開で前回の手術を確認したところ、移植されたはずの軟骨は吸収されたものと考えられました。また、鼻柱を形成する鼻翼軟骨内側脚は中央で縫合されず、なぜか左の皮下に縫合されており、更に鼻中隔までも骨折させられており、右側に傾いていたため、空気の通りまで悪くなっていました。

まず中央に固定されていなかった糸を全て外し、内側脚の中央を剥離して、患者様のご希望でシリコンを挿入することになりました。このシリコンは患者様の希望に合うように手術中に何度か削り、ハンドメイドで作成しました。

2回目の手術であり血行が十分とはいえないため、感染しないようにシリコンは可能な限り軟骨で覆うように縫合固定しました。加えて鼻孔縁形成も行いました。

Beforebefore2→ After after2

鼻尖にボリュームがあり、鼻スジが通った印象になりました。また患者様が気にされていた穴の不自然な形も、鼻孔縁の形成で解決しました患者様は結果に満足されています。

 Beforebefore3  → Afterafter3
2回目以降の手術は正常な解剖でない上、瘢痕組織(線維が主体の硬い組織)があり容易とはいえません。修正手術では知識と経験といった多くの引き出しが執刀医に必要となります。この引き出しを持つのがしっかりとトレーニングを積んだ我々形成外科専門医です。

銀座すみれの花形成クリニック 院長 横山才也

偽名の使用は・・・

美容外科は自費診療ですので、身分証明書の提示などを求めないクリニックもあります。しかし、手術や施術の同意書や承諾書などにはご本名が必要ですし、カードやローンで支払いをする時にもサインをいただくことになります。

美容外科には偽名で受診する方もいるといわれています。何も問題が起こらなければいいのかもしれませんが、仮に手術などでトラブルがあったりした時に、後々訴えを受け入れてもらえない可能性が出てきます。この話は、実際に修正希望の患者様から伺いました。

また、偽名に関連して、他人の保険証を使用する方もいるそうですが、それは犯罪となりますので絶対にやめてください。自費の場合、保険証は身分証代わりに過ぎないのですが、それでもその名前でカルテをお作りし、何か緊急のことがあれば記載の住所に連絡することになります。また、上述のように医療過誤トラブルになった際にご本人にとってデメリットしかもたらしません。

ネットでは美容外科で偽名を使うとか他人の保険証を使うとか、様々な話が溢れています。しかし、当院では実際のところ多くの患者様がご本名のままいらっしゃいます。著名な方でもご本名を使用されます。偽名や保険証を使うような心配は全くご無用です。安心してご来院頂きたいと思います。

修正という名の・・・

他院修正というのは多くのクリニックがやっています。しかし、これが新たな手術希望者の集患窓口になっているクリニックがあることは事実です。一定以上の技術のあるクリニックがこれを行うことは問題ありませんが、技術の無いクリニックまでこれを行っているのが現状です。

そのクリニックに技術があるかないか、どこで調べますか?

当院では、診察時、他院の見積もりをお持ちになられた患者様にはその医師がどのようなキャリアや専門を持たれているのか可能な範囲でお知らせしています。やめた方がいい時はやめた方がいいとはっきり申し上げますし、検討するべき先生でしたらそうお伝えしています。医療に真摯に取り組んでいるクリニックかどうかは、同業者なら誰でもわかることです。大手、中小に関わらず、信頼できる先生についてはお知らせしています。後は、患者様がご予算や感覚的に合う合わないといったレベルで医師を選べばいいと思っています。このフィーリングが医療では結構大切なのです。

まずは、二度目の失敗を避けるために、

修正という名の安易な集患窓口が存在することを、どうぞ覚えておいてください。