幼少時からの眼瞼下垂 片側眉下皮膚切除の弊害

*現在眼瞼下垂手術、眼瞼下垂修正手術は行っておりません。参考としてお読みください。

 

<<患者様のこれまで>>

幼少時より右まぶたが左より下垂傾向にあった

2008年 他院で奥二重をつくるため両側の埋没法を受ける。術後より右のまぶたに激痛があり、10日後に同クリニックで右側の埋没法をやり直し。その後、右のまぶたの内側(鼻側)が垂がるようになる。

2013年1月 都内大学病院で右側のみの眉下の皮膚切除手術。

2013年6月 右まぶたの違和感を主訴とし来院

2015年4月 銀座すみれの花形成クリニックにて手術。


下の2枚の画像は2013年6月の初診時です。右眉下に5ヶ月前大学病院で行ったという手術痕(矢印)が残っていました。

1のコピー

 

通常は眉下皮膚切除法はキズが目立たないよう眉下の縁ギリギリに沿って切開を行うのですが、8ミリ程度も下方に縫合線がありました。また下の写真のように、右のまぶたの内側(矢印)が下垂傾向であり、上方視で内側のまぶたの挙がりが健側に比べ少なかったです。

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5年前の二重手術の違和感 瞼板(けんばん)のゆがみ

5年前に大手美容外科で埋没法の二重手術を行った患者様です。「最近右のまぶたが下がってきた」ということで来院されました。

二重のラインは残っているのですが、右の上まぶたの縁が左より低くなっていました。これは、いわゆる眼瞼下垂症です。

下の写真は左の上まぶたを反転し、観察した画像です。粘膜と瞼板(けんばん)に異常はありません。

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次の画像は、患者様が違和感を訴える左の上まぶたの裏側です。粘膜と瞼板が陥凹していることが確認できました。

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埋没した糸の縫合が強すぎたため、瞼板が損傷し同時に、まぶたを引き上げる筋肉に影響を及ぼしたため、眼瞼下垂症状が出現したと考えられました。

そのため、上まぶたに小切開を行い、埋没した糸を抜くことになりました。下の画像の赤い矢印が発見できたナイロン糸です。

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今回たまたま色素が一部残っていたので、確認できました。場合によっては抜去が困難になります。

強く縫合した糸を抜き、まぶたを反転し、瞼板と粘膜を診たところ陥凹変形は消失していました。

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その後、瞼板を損傷しないように埋没法で二重をつくりました。

本来同日に二重の手術を行わず眼瞼下垂の改善の確認をした上で、数週間後に埋没法を行ったほうが良いかと思います。しかし患者様が「左右非対称になることに強い抵抗がある」とのことでしたので、同日に二重をつくりました。

今後、この患者様を当院で追跡することになりました。眼瞼下垂が改善しなければ、再度埋没した糸を除去し、眼瞼下垂の手術も検討します。

こちらの患者様とは個人が特定される画像を出さないことをお約束していますので、お見せできるのはこの記事の4枚のみとなっております。同じような症状の方の参考になれば幸いです。

銀座すみれの花形成クリニック 院長 横山才也